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結論:4社の相見積もりを取って、我が家はアキュラホームを選びました
注文住宅を検討していると、「1社だけで決めてしまっていいのだろうか」と不安になりますよね。
我が家は2024年3月、積水ハウス・住友林業・アイ工務店・アキュラホームの4社から相見積もりを取りました。ほぼ同じ条件(同程度の延床・仕様)でお願いしたにもかかわらず、いちばん安い会社といちばん高い会社では、約2,000万円もの開きがありました。
最終的に我が家が選んだのは、価格でいえば「下から2番目」のアキュラホームです。最安だったアイ工務店より高く、積水ハウス・住友林業より安い——その真ん中あたりを選んだのには、はっきりした理由があります。
先に結論をお伝えすると、決め手は次の2つでした。
- 設計と設備(キッチン・床材など)を選べる自由度が、最安のアイ工務店より高かったこと
- 「40坪」という延床の希望を、予算内で叶えられたのがアキュラだけだったこと
この記事では、4社の見積もり価格の差・性能スペックの違い・我が家が下した判断を、できるだけ正直に公開します。これから複数のハウスメーカーを比較する方の、現実的な判断材料になればうれしいです。
タクミ|2025年2月完成・入居1年以上|在宅ワーカー・子育て世帯|ITインフラエンジニア
なぜ1社ではなく、4社の相見積もりを取ったのか
注文住宅は、人生でいちばん高い買い物だと言われます。それなのに、最初に展示場で出会った1社だけで話を進めてしまう方は、意外と多いそうです。
我が家が4社から見積もりを取ったのは、シンプルに「比べないと、その価格が高いのか安いのか判断できない」と考えたからです。仕事柄、私はシステムの導入時に必ず複数社から見積もりを取って比較する習慣があり、家づくりでも同じことをしただけでした。
結果として、これは正解でした。後述しますが、同じくらいの家を建てるのに会社によって約2,000万円も差が出るとわかったのは、4社を並べて比べたからです。1社だけ見ていたら、その金額が適正なのかどうか、一生わからなかったと思います。
複数社から間取りプランと見積もりを一括で取り寄せられるサービスもあるので、「比較するのは面倒」と感じる方こそ、最初の一歩として使ってみる価値はあると思います。
「何から比べればいいか分からない」という方には、住宅購入相談サービス「すまいのいろはPlus」もおすすめです。注文住宅に詳しいアドバイザーに無料で相談でき、複数社を比較するときの判断軸を第三者目線で整理してもらえます。我が家のように「価格が妥当か分からない」段階の最初の一歩に向いています。
【家を考え始めたら】すまいのいろはPlus4社の見積もり価格を公開します(最大で約2,000万円差)
まず、いちばん気になる価格からお話しします。
具体的な総額は控えますが、アキュラホームの見積もりを基準(±0)としたときの、各社の差は次のとおりでした。いずれも2024年3月時点・ほぼ同条件での比較です。
| 会社 | アキュラホーム比 | 価格の位置づけ |
|---|---|---|
| アイ工務店 | 約 −1,000万円 | 4社で最も安い |
| アキュラホーム(採用) | 基準(±0) | 下から2番目 |
| 住友林業 | 約 +400万円 | 上から2番目 |
| 積水ハウス | 約 +1,000万円 | 4社で最も高い |
最安のアイ工務店と最高の積水ハウスでは、約2,000万円の差です。同じくらいの広さ・仕様の家を建てようとしているのに、これだけ違うのかと正直驚きました。
一般的な坪単価の相場感でいうと、アイ工務店が約65〜100万円、住友林業が約115〜130万円、積水ハウス(シャーウッド)が約120〜150万円ほどとされています(各社公式・各種解説サイト・2025〜2026年時点)。我が家の見積もりでも積水ハウスがいちばん高く、次いで住友林業という並びで、相場感ともおおむね一致しました。大手2社(積水・住友林業)が高く、コストを抑えた2社(アイ工務店・アキュラ)が安い、という構図です。
ここで大事なのは、「高い=悪い」でも「安い=お得」でもないということです。価格の裏には、それぞれの会社の強みと割り切りがあります。次に、性能面を見ていきます。
性能スペックを4社で比較する(2024年3月の比較当時ベース)
価格だけでは判断できないので、断熱・気密・耐震・保証といった性能も並べてみます。
ひとつ大事な前提をお伝えします。ハウスメーカーの標準仕様は年々進化しています。 特にアイ工務店は2025年9月に「N-ees(エヌイース)」へ大きく仕様を刷新しました。我が家が比較したのは2024年3月なので、下の表のうち最新スペック(特にアイ工務店のUA値0.28)は、当時はまだ存在しなかった数値です。あくまで「現在の各社の到達点」として、フェアに併記しておきます。
| 項目 | アキュラホーム(我が家) | 積水ハウス(シャーウッド) | 住友林業(BF構法) | アイ工務店(N-ees) |
|---|---|---|---|---|
| 構造 | 木造軸組(耐力壁「8トン壁」) | 木造(シャーウッド) | 木造(大断面集成材BF構法) | 木造軸組 |
| 断熱(UA値) | 標準ZEH基準以下(≦0.6前後と思われる) | 標準0.87以下/ZEH仕様0.6以下 | 標準は中程度(数値非公表) | 0.28以下を保証(2025年9月〜) |
| 気密(C値) | 標準0.5〜0.8前後(非公表) | 1.4〜1.5前後 | 非公表 | 0.5以下を保証(全棟測定) |
| 耐震等級 | 8トン壁採用(等級3相当と思われる) | 3取得可 | 3標準 | 3+制震ダンパー標準 |
| 初期保証 | AQ地震建替保証など | 業界トップクラス | 初期30年(最長60年) | 初期30年(最長70年) |
※数値は各社公式・各種解説サイト調べ(2025〜2026年時点)。確定できない項目は「〜と思われる」と表記しています。
正直にお伝えすると、断熱性能そのものでいちばん印象が良かったのは、アキュラホームではなくアイ工務店でした。 当時から気密・断熱への力の入れ方が際立っていて、数字で勝負してくる印象でした(その後アイ工務店は2025年9月の新仕様「N-ees」で、全棟UA値0.28・C値0.5を保証するまでになっています)。性能の数字を最優先するなら、アイ工務店はとても魅力的な選択肢だと思います。
では、アキュラホームは何が良かったのか。担当の方が言っていた言葉が、今でも印象に残っています。
「アキュラには、これといった尖った特徴がありません。特徴がないのが特徴なんです」
最初は売り文句として軽く聞いていたのですが、家が完成した今、まさにその通りだったと感じています。突出した強みがない代わりに、こちらがやりたい設計を一つひとつ、妥協することなく形にできました。断熱も耐震も自由設計も、どれも「平均点以上をバランス良く」。尖りはないけれど、穴もない。我が家にとってはこのバランスが正解で、後悔はまったくありません。
この「特徴がないのが特徴」という性格が、なぜ我が家の決め手になったのか。次の章で、価格と間取りの話と一緒に掘り下げます。
営業・打ち合わせの印象も、会社ごとに違いました
数字には表れませんが、家づくりの満足度を大きく左右するのが「担当者との相性」と「打ち合わせの進め方」です。4社それぞれ、印象がはっきり違いました。
大手の積水ハウス・住友林業は、さすがの提案力でした。こちらが言葉にできていない要望まで汲み取って、完成度の高いプランを出してくれます。資料も美しく、打ち合わせのたびに「この会社で建てたら間違いないだろうな」と感じさせる安心感がありました。
アイ工務店は、性能の説明が具体的で論理的でした。断熱や気密の数値を根拠に「なぜ快適なのか」を説明してくれるスタイルは、数字で物事を考える私にはとても響きました。
アキュラホームは、良くも悪くも「こちらの要望を起点に組み立てる」進め方でした。先方から強く提案してくるというより、「それ、できますよ」「こうもできますよ」と、こちらのやりたいことを実現する方向で話が進みます。最初は物足りなく感じた時期もありましたが、結果的にはこの進め方が、我が家には合っていました。
※どの会社も担当者個人によって対応は変わると思います。あくまで我が家のケースとしてお読みください。
我が家がアキュラホームに決めた、本当の理由
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
1,000万円安いアイ工務店ではなく、アキュラを選んだ理由
価格だけ見れば、アイ工務店はアキュラより約1,000万円も安く、性能の数字も魅力的でした。正直、かなり迷いました。
それでもアキュラを選んだのは、設計と設備の「選べる自由度」でした。
アイ工務店は、標準仕様をパッケージとして固めることでコストを抑えるスタイルです。これはとても賢い仕組みで、だからこそあの価格と性能が実現できています。ただ、我が家にはどうしても入れたい海外製の大容量食洗機(ミーレ)がありました。ミーレの食洗機は本体が大きく、対応できるキッチンも限られるため、はじめから入れる前提で設計する必要があります。実際アイ工務店では、ミーレを入れるなら標準のキッチンでは対応できず、キッチンメーカーごと変更することになって価格が上がる、という説明を受けました。低価格が魅力のプランも、我が家のこだわりを足していくと、その差は縮まっていくわけです。なお、ミーレに合わせて最終的にトクラスのキッチンを選んだのは、アキュラホームに決めたあとの詳細設計の段階でした。
一方アキュラは、前章でお話しした「特徴がないのが特徴」。最初からこちらの希望を組み込む前提なので、やりたい設計や設備を、ほぼ妥協せずに入れていくことができました。
1,000万円の差は、我が家にとっては「選択の自由度を買った差」だったのだと、今は理解しています。安さを取るか、自由度を取るか。ここは家庭によって答えが分かれる部分だと思います。
40坪を譲れなかった——積水・住友林業を見送った理由
では、提案力も性能も申し分なかった積水ハウス・住友林業を、なぜ見送ったのか。
理由はシンプルで、想定していた住宅ローンの予算を、概算見積もりの時点でオーバーしていたからです。
ここで私が重視したのは、「概算でオーバーしている」という事実でした。家づくりは、打ち合わせが進んで仕様を詰めていくほど、金額は上がっていくのが普通です。最初の概算ですでに予算を超えているなら、最終的にはさらに膨らむ可能性が高い——そう判断して、踏みとどまりました。
実際、両社も予算に寄せようと努力してくれました。ただ、その方法は「延床を約35坪に縮める」というものでした。我が家は、夫婦そろって「40坪」という広さだけは譲れなかったのです。在宅勤務の書斎、子ども部屋、収納——譲れない部屋を積み上げると、どうしても40坪が必要でした。
積水・住友林業で40坪を建てれば、予算をさらに大きく超えます。アイ工務店なら安いけれど自由度で妥協が出る。「40坪の自由設計を、予算の範囲で実現できる」のが、4社の中でアキュラホームだけだったのです。
住宅ローンは「借りる金額」ではなく「返す金額」で考える
予算オーバーで踏みとどまった判断について、もう一つだけ。
住宅ローンを考えるとき、つい「いくら借りられるか」で上限まで考えてしまいがちです。でも本当に見るべきは、金利を含めて「総額でいくら返すのか」だと私は考えています。
たとえば1,000万円多く借りれば、返すのは1,000万円では済みません。35年の金利が乗って、総返済額はそれ以上になります。月々の返済も上がり、教育費や老後資金といった他のライフイベントを圧迫します。ITの仕事でシステムのコストを見積もるときも、初期費用だけでなく「運用も含めた総額(TCO)」で判断します。家のローンも、考え方は同じでした。
入居から1年以上たった今でも、この判断は間違っていなかったと感じています。家計に無理がないからこそ、暮らしを楽しむ余裕があります。
我が家の費用の実数字・坪単価は アキュラホーム「超空間の家Neo」の坪単価と総額を公開 で、打ち合わせで何をどう決めていったかは アキュラホームの打ち合わせ全記録 で詳しく書いています。
どんな人に、どの会社が合うのか(我が家の結論)
4社を実際に比較して感じた「向き・不向き」を、正直にまとめます。あくまで我が家の主観ですが、会社選びの入口として参考になればと思います。
- アイ工務店が向く人:価格と性能のバランスを最優先したい人。標準仕様の完成度が高いので、「決められた中から選ぶ」ことに納得できるなら、コスパは抜群です。
- 積水ハウス・住友林業が向く人:予算に余裕があり、ブランドの安心感・提案力・アフターの手厚さを重視する人。「ここで建てた」という満足感は、何ものにも代えがたい価値です。
- アキュラホームが向く人:やりたい設計や広さがはっきりあり、それを予算の範囲で叶えたい人。尖った特徴を求めるより、「自分たちの希望を主役にしたい」人に合うと思います。
我が家は、最後の「自分たちの希望を主役にしたい」が決め手でした。だからアキュラを選び、後悔はありません。でもこれは、4社を実際に比べたからこそ出せた結論です。比べていなければ、「この価格は妥当なのか」「この広さは諦めるしかないのか」を、納得して判断することはできませんでした。
まとめ:迷っているなら、まず複数社を比べてほしい
最後に、この記事の要点を整理します。
- 我が家は2024年3月、積水ハウス・住友林業・アイ工務店・アキュラホームの4社から相見積もりを取った
- 同程度の条件でも、最安と最高で約2,000万円の差があった(アイ工務店 −1,000万/アキュラ基準/住友林業 +400万/積水ハウス +1,000万)
- 断熱・気密の性能で印象が良かったのはアイ工務店、提案力・安心感は積水・住友林業、自由度はアキュラホーム
- 我が家がアキュラを選んだ決め手は、①設計・設備の自由度(vsアイ工務店)と、②40坪を予算内で叶えられたこと(vs積水・住友林業)
- 住宅ローンは「借りる金額」ではなく、金利込みの「返す金額」で考えるのが我が家の判断軸
家づくりに「唯一の正解」はありません。性能を取る人、ブランドを取る人、自由度を取る人——重視するものが違えば、選ぶべき会社も変わります。
だからこそ、最初に複数社を比べることだけは、強くおすすめしたいです。1社だけで進めていたら、我が家は「40坪は諦めるもの」「この価格が普通」と思い込んだまま契約していたかもしれません。比べたからこそ、納得して選べました。
我が家がアキュラホームを選んだ後の住み心地は アキュラホーム「超空間の家Neo」で建てた正直レビュー に、これから建てる方が事前に確認しておきたいことは 注文住宅を建てる前に確認しておきたい5つのポイント にまとめています。
複数のハウスメーカーから間取りプランと見積もりをまとめて取り寄せられる無料サービスもあります。展示場を1社ずつ回る時間がない方こそ、こうした仕組みを上手に使って、後悔のない比較から始めてみてください。
複数社を見比べる第一歩に


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