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現役ネットワークエンジニアが後悔した注文住宅のネットワーク設計|スマートホーム化と在宅ワークを両立する配線・設計の全記録

タクミ|2025年2月完成・入居1年以上|現役ネットワークエンジニア・在宅ワーカー


目次

【先に結論】プロでも後悔した。家を建てる前に知っておくべきこと

ネットワークエンジニアとして働いている自分が、注文住宅のネットワーク設計で後悔しました。

「ネットワークのプロなら完璧に設計できるでしょ?」と思われるかもしれませんが、住宅設計の文脈でのネットワーク設計は本業とは別の知識が必要です。家づくりの打ち合わせの中でネットワーク設計に割けるリソースは限られており、後回しにしてしまいがちです。

この記事では**「自分が実際に設計した内容」と「後悔したこと」**を赤裸々に公開します。これから家を建てる方、特にエンジニアや在宅ワーカーの方に届けたい内容です。

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本記事はネットワーク設計に絞った後悔話ですが、家全体の住み心地レビューは[アキュラホーム「超空間の家Neo」で建てた1年レビュー]にまとめています。
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我が家のスマートホーム構成

まず現在の構成を公開します。

ネットワーク機器:

  • ルーター:バッファロー 10Gモデル
  • 弱電盤:2Fクローゼット上部に設置

有線LAN配線箇所:

  • 書斎(自分のテレワーク用)
  • ダイニング横デスク(妻のテレワーク用)

スマートホームデバイス:

  • Nature Remo(家電リモコン統合)
  • Panasonicドラム式洗濯機
  • SHARPヘルシオ(スマートオーブン)
  • ルンバ(1F・2Fそれぞれ1台)
  • エコキュート
  • Google Nest Hub

接続デバイスは常時15台前後。在宅ワーク中はさらにPCやモニター周辺機器が加わります。


物理設計:やったこと・後悔したこと

LAN配線:書斎と妻のデスクのみ

有線LAN配線は2箇所に絞りました。在宅ワークする2人分の作業スペースを優先した判断です。

後悔①:LANケーブルのカテゴリを指定しなかった

配線のカテゴリを設計段階で指定しなかったため、明確な確認はしていませんが、おそらくデフォルトのCat5e(最大1Gbps)相当が引かれている可能性が高いと考えています。

現時点では1Gbpsで困っていませんが、10年後を考えると話が変わります。 光回線の多くが10Gbpsに移行しつつある今、家の寿命(30〜50年)を考えれば、Cat6A(10Gbps対応)を最初から引いておくべきでした。

壁の中の配線は後から変更できません。コストの差は1箇所あたり数千円程度。設備や間取りの検討に集中するあまり、ネットワーク配線のカテゴリという細かい仕様まで頭が回らなかったのが正直なところです。家づくりの打ち合わせでは決めることが膨大にあるため、こうした「見えない部分の仕様」は抜け落ちやすいポイントです。

これから建てる方へのアドバイス:

LANケーブルは最低でもCat6、
できればCat6A(10Gbps対応)を指定する。
コストの差は軽微、後悔のコストは甚大。

後悔②:天井AP用のLAN口を作らなかった

Wi-Fiアクセスポイント(AP)を天井に設置すると、電波が均等に広がり死角が減ります。PoE(Power over Ethernet)対応のAPなら電源工事も不要で、LAN口1つで設置できます。

我が家は弱電盤を2Fクローゼット上部に設置しましたが、クローゼットの扉を閉めると電波が弱くなるという問題が発生しています。ルーターの電波が扉と壁で遮られてしまうためです。

設計段階に戻れるなら、1Fリビング天井と2Fホール天井にAP用のLAN口を仕込むことを最優先にします。目立たず、電波が均一に届く理想的な配置です。

弱電盤の設置場所で失敗しないための原則:

✅ 家の中心に近い場所
✅ 扉や壁に囲まれていない場所
✅ 熱がこもらない通気のある場所
❌ クローゼット内部(扉で電波が遮断される)
❌ 端の部屋(電波が届かないエリアが出る)

論理設計:やったこと・後悔したこと

ルーター選択:WXR-11000XE12の実力と限界

現在はバッファローのフラッグシップモデル「WXR-11000XE12」を使っています。2023年発売のWi-Fi 6E対応ルーターで、スペックは文句なしです。

WXR-11000XE12でできること:

  • Wi-Fi 6E(6GHz/5GHz/2.4GHz トライバンド)対応
  • 有線10Gbpsポート搭載(WAN・LAN各1)
  • ゲストWiFi・QoS設定
  • EasyMeshによるメッシュWi-Fi拡張
  • WPA3によるセキュリティ強化
  • ネット脅威ブロッカー(セキュリティフィルタリング)

速度・安定性・セキュリティは申し分なく、在宅ワークとスマートホームの日常使いには完全にオーバースペックなくらいです。

唯一の不満:細かいVLAN設定ができない

IoT機器(Nature Remo・ルンバ・スマート家電)と仕事用PCを別のVLANに分離したかったのですが、WXR-11000XE12はVLAN設定が限定的で実現できていません。ネットワークエンジニアとしては「ここだけが惜しい」と感じる点です。

また、レビューサイトでも「扉を2枚はさむとかなり電波が悪くなる」という口コミが見られましたが、まさに我が家のクローゼット問題はこれが原因です。どれだけ高性能なルーターでも、物理的な障害物には勝てません。

VLAN設定にこだわるならTP-Link Omadaが最適解:

メーカーVLAN対応価格帯管理画面
バッファロー WXR-11000XE12限定的シンプル
TP-Link Omadaクラウド管理
Ubiquiti UniFi中〜高高機能

在宅ワーカー・エンジニアでVLANを組みたいならTP-Link Omadaがコスパ最強です。VLANによるIoT分離・QoS設定・複数APの統合管理がすべて無料のクラウドコントローラーで実現できます。

正直に書くと、TP-Linkは中国メーカーということもあり、購入時は漠然と敬遠してしまいました。しかし1年使った今、機能面・コスパを改めて調べると「こっちにすれば良かったかも」と思う部分もあります。セキュリティ面の懸念は理解しつつも、IoT分離のVLANをきちんと組めばむしろセキュリティを高められるという皮肉もあります。これから選ぶ方は、感覚だけでなく機能と用途で選ぶことをおすすめします。

やって良かった:ゲストWiFiとQoS設定

バッファローでもゲストWiFiの分離とQoS(帯域制限)は設定できます。

来客時のゲストWiFi運用:

友人が来た際に「WiFiのパスワード教えて」と言われることがありますが、我が家はSSIDとパスワードを自動入力できるQRコードを作成して対応しています。

QRコードを読み込むだけでゲストWiFiに接続完了。パスワードを口頭で伝える手間がなく、セキュリティ的にもメインネットワークのパスワードを共有せずに済みます。

さらにQoSで来客の帯域を制限しているため、ゲストが動画を大量に見ても自分たちの回線速度が影響を受けません。在宅ワーク中に来客があっても快適に仕事できます。

WiFi接続QRコードの作り方(無料):

① qifi.orgなどの無料ツールにアクセス
② SSID・パスワード・暗号化方式を入力
③ 生成されたQRコードをダウンロード・印刷
④ 玄関や目立つ場所に設置

スマートホームデバイス:1年使った正直評価

Nature Remo:家電連携の中心

エアコン・テレビなどのリモコン家電をすべてスマホから操作できます。Google Nest Hubと連携して音声操作も可能。帰宅前にスマホからエアコンを起動できるのは、夏と冬に特に重宝します。

ルンバ(1F・2F各1台):在宅ワーカーの最強の味方

在宅ワーク中に掃除機をかけるのは現実的でないため、ルンバに完全委託しています。1Fと2Fにそれぞれ1台ずつ配置し、スケジュール設定で自動運転。

仕事中に掃除が終わっているのは想像以上に快適です。

人感センサー照明:スマートデバイスではないが効果抜群

スマートデバイスではありませんが、家事動線上のすべての照明とトイレの照明を人感センサー化しています。

廊下・洗面所・脱衣所・トイレなど、両手がふさがっていることが多い場所や、短時間しか滞在しない場所はすべてセンサーで自動点灯・自動消灯します。

「電気を消し忘れる」というストレスが完全になくなりました。子育て中で両手がふさがっている場面が多いため、この設計は特に効果を感じています。設計段階で組み込むことで追加コストもほとんどかからないため、これから建てる方には強くおすすめします。


Google Nest Hub:家全体のコントロールパネル

音声でエアコン・照明・テレビを操作できます。両手がふさがっている育児中に「OK Google、リビングの照明消して」と言えるのは地味に便利です。


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ネットワーク・電気工事費用を含む我が家の総費用は[アキュラホームの坪単価・総額を全公開]に記載しています。
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今から建てる人への設計チェックリスト

1年住んで「家を建てる前の自分に伝えたいこと」をまとめました。

【有線LAN】
□ 全部屋にLAN口を引く(少なくとも書斎・寝室・リビング)
□ ケーブルはCat6A(10Gbps対応)を指定する
□ 1F・2F天井にAP用LAN口を仕込む(PoE給電用)

【弱電盤】
□ 家の中央付近に設置する
□ クローゼット内は避ける
□ 熱がこもらない場所を選ぶ

【ルーター選択】
□ VLAN対応機種を選ぶ(TP-Link Omada推奨)
□ IoT機器と仕事・ゲーム用を別ネットワークに分ける
□ ゲストWiFiとQoSを設定する

【スマートホーム】
□ Nature Remoでリモコン家電を統合する
□ WiFi接続QRコードを作成しておく
□ 将来のデバイス増加を見越してルーターの同時接続数を確認する

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配線・電気の打ち合わせをどう進めたかの全記録は、[アキュラホームの打ち合わせ全記録]に書いていますので、これから打ち合わせに臨む方は参考にしてください。
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まとめ

  • Cat5eのままにしてしまった→ Cat6A指定が正解
  • 天井APを仕込まなかった→ クローゼット内の弱電盤は電波が届きにくい
  • バッファローを選んだ→ VLANを組むならTP-Link Omadaが最適解
  • ゲストWiFi+QoS+接続QRコードは大正解だった

家のネットワーク設計は「あとから変えられない部分」と「あとから変えられる部分」があります。壁の中の配線は絶対にあとから変えられません。 ここに惜しまず投資することが、10年・20年後の快適さを左右します。

在宅勤務でPC・モニターを日中フル稼働している我が家の1年分の電気代・光熱費実績は 【1年実績】オール電化×太陽光4kWの注文住宅・実質光熱費は年間15万円 で公開しています。

ネットワーク設計を含む「家を建てる前に決めておくと後悔が減る5つのポイント」は 注文住宅を建てる前に確認しておきたい5つのポイント でまとめています。


※この記事に記載の機器・設定はあくまで我が家の実例です。ネットワーク設計はご自宅の規模・ご家族の用途によって最適解が異なります。家族のプライバシー保護のため完全匿名で運営しています。

【複数のハウスメーカーを見比べたい方へ】
住宅展示場の見学予約は事前にしておくのがおすすめです。 我が家もアキュラホームを含めて複数社を比較しました。

家づくりで後悔しないために

我が家は運よく良い営業さんに出会えましたが、振り返ってみると「もっと早く第三者のプロに相談しておけばよかった」と思う場面もありました。家づくりは人生最大の買い物です。
無料で何度でも相談できるので、検討初期にプロの意見を聞いておくことを強くおすすめします。

これから注文住宅でネットワーク設計を考える方へ

図面の段階でLAN配線や機器位置を相談できる第三者は意外と少ないです。一度プロに整理してもらってから打ち合わせに臨むと、後悔ポイントが激減します。

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