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【1年実績】オール電化×太陽光4kWの注文住宅・実質光熱費は年間15万円

オール電化×太陽光4kWの注文住宅・1年実績アイキャッチ

※本記事には広告(PR)を含みます。

「注文住宅って光熱費どうなの?」「太陽光って結局元取れるの?」「断熱等級6って何が変わるの?」

家を建てる前に何度も検索したテーマです。SNSや住宅系YouTubeでは「ウチは電気代3万円超えました」「太陽光は元取れません」など、極端な体験談が目立ちます。でも、それは本当に平均的な家の話なのか。等身大の数字を見たかった。

私自身、2025年2月にアキュラホームの注文住宅(40坪・断熱等級6・オール電化・太陽光4kW・蓄電池なし・全館空調なし)に入居しました。在宅ワーカーで日中も常時電気を使う4人家族(配偶者+子ども2人)です。

入居後の1年分、月別の電気代と売電額を全部公開します。

結論を先に言うと:

  • 年間電気代: 201,377円(月平均 約16,800円)
  • 年間売電額: 51,296円(月平均 約4,275円)
  • 年間実質光熱費: 150,081円(月平均 約12,500円)

40坪・在宅ワーク世帯にしては「想定より低い」という印象です。一方で「太陽光4kWは1年で5万円ちょっとしか売電できなかった」というのも事実。良い数字も悪い数字も全部出します。

タクミ | 2025年2月完成・入居1年以上 | 在宅ワーカー・子育て世帯

家の概要・1年住んだ住み心地レビューは アキュラホーム「超空間の家Neo」で建てた正直レビュー で詳しく書いています。


目次

この記事を書いた人と家の前提条件

家の前提が違えば光熱費は全く違います。まず我が家のスペックを公開します。

項目
ハウスメーカーアキュラホーム(超空間の家Neo)
構造・規模木造2階建て・延床40坪・吹き抜けあり
断熱等級6(2025年度時点で住宅性能表示の最高ランク)
太陽光4.0kW(蓄電池なし)
エネルギーオール電化(IHコンロ・エコキュート)
空調全館空調なし(各部屋にエアコン設置)
居住者大人2人+子ども2人
在宅勤務私が完全在宅(平日9〜18時+残業)。配偶者も在宅多め
入居2025年2月
集計期間2025年4月〜2026年3月の12ヶ月

ポイントは「在宅勤務で日中も電気を使う」「全館空調なし」「蓄電池なし」の3点。一般的な平均よりも電気代は高くなる条件が揃っています。それでこの数字なのが、断熱性能と局所空調最適化の効果だと考えています(後述)。


月別実績を全部公開

東京電力のWebマイページ「くらしTEPCO」から月別実績を、売電額は東京電力からの振込額をそのまま転記しています。改ざんなしの実数字です。

電気代(円)売電額(円)実質負担(円)
2025年4月8,1357,360775
2025年5月13,9126,9127,000
2025年6月14,9124,56010,352
2025年7月15,4915,16810,323
2025年8月15,2025,2169,986
2025年9月16,3685,21611,152
2025年10月14,0313,84010,191
2025年11月17,0692,46414,605
2025年12月20,1122,80017,312
2026年1月22,2142,75219,462
2026年2月24,8942,19222,702
2026年3月19,0372,81616,221
合計201,37751,296150,081
月平均約16,800約4,275約12,500
月別の電気代と太陽光売電の内訳(実データ) 2025年4月〜2026年3月 / 積み上げ=その月の電気代。緑が太陽光の売電で相殺された分。 実質負担(実際に払った額) 売電額(太陽光で相殺) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 (円) 8,135 4月※ 13,912 5月 14,912 6月 15,491 7月 15,202 8月 16,368 9月 14,031 10月 17,069 11月 20,112 12月 22,214 1月 24,894 2月 19,037 3月 2025年 2026年
青=実際に払った額、緑=太陽光の売電で相殺された分。積み上げの合計がその月の電気代です。※2025年4月は入居(引っ越し)月のため使用量が少なく、参考値です。数字は東京電力「くらしTEPCO」の実績・売電振込額(改ざんなしの実数字)。

ガス代はゼロ(オール電化のため)。すべてのエネルギーコストが電気代に集約されています。

最安は4月の実質775円。中間期で冷暖房がほぼ不要、かつ売電が年間ピークでした。最高は2月の22,702円で、これは真冬の暖房ピーク月です。


季節別の傾向と分析

季節ごとの月平均(電気代の内訳) 各季節の「1ヶ月あたり平均」。積み上げ=電気代、緑=太陽光の売電で相殺された分。 実質負担(実際に払った額) 売電額(太陽光で相殺) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 (円) 16,475 11,611 3月・5月 15,201 10,220 6〜8月 15,823 11,983 9〜11月 22,406 19,825 12〜2月
各季節の1ヶ月あたり平均。夏は太陽光と穏やかな気候で実質負担が最小、冬は暖房で最大(夏の約1.9倍)。※2025年4月(入居月)は参考値のため季節平均から除外しています。

春(4月)が「最安かつ売電ピーク」だった

意外だったのが、4月が「電気代も最安、売電も年間ピーク」という、いいとこ取りの月だったことです。

  • 電気代: 8,135円(年間最安)
  • 売電: 7,360円(年間最高)
  • 実質負担: わずか775円

理由を分析すると、

  • 中間期で冷暖房がほぼ不要(電気代が下がる)
  • 日照時間が伸び、気温も上がり過ぎないためパワコンの変換効率が高い時期(発電量がピーク)
  • エアコン使わないので自家消費が少なく、売電に回る分が多い

「太陽光は夏がピーク」というイメージがありますが、実は真夏は気温が高すぎてパネルの発電効率が落ちるため、春の方が発電量が多いことが多いです。

夏(6〜9月)の電気代は思ったほど上がらない

リビングのエアコンは6月後半から9月中旬までほぼ24時間稼働(設定26℃)。書斎・寝室・子供部屋にもエアコンがあり、必要に応じて稼働します。

それでも夏(7・8・9月)の電気代は1.5〜1.6万円台に収まりました。理由は:

  • 断熱等級6で外気の影響を受けにくい
  • 吹き抜け+エアコン1台で全館冷房として機能している(後述)
  • 太陽光発電の自家消費でピーク時の買電が抑えられている(推定)

冬(12〜2月)が年間ピーク

明確に「冬>夏」の電気代でした。

  • 12月: 20,112円
  • 1月: 22,214円
  • 2月: 24,894円(年間ピーク)

冬の方が夏より約1.4〜1.7倍高い計算です。要因として大きいのは:

  • エコキュート(給湯)の負荷増: 冬は水温が低く、お湯を沸かすのに電力を多く使う
  • エアコン暖房の負荷: リビングを22℃に保つには、外気温が0℃近い真冬はかなり頑張る必要がある
  • 日照不足で売電激減: 12〜2月の売電額は2,000〜2,800円台と春の1/3以下
  • 吹き抜けが冬は不利: 暖気が2階に逃げる。リビング階段とセットで設計したため、設計時点で覚悟していたデメリット

「断熱等級6なら冬の電気代も激安」と期待していると、ちょっと違うかもしれません。等級6でこの数字、と捉えるべきです。


太陽光4kWは「元が取れる」のか

ここが最も気になるところです。結論から言うと、売電だけで元を取るのは難しいけれど、自家消費分を含めれば十分に経済的価値がある、というのが1年使った印象です。

設置費用と回収シミュレーション

4kW太陽光の一般的な設置費用(2024〜2025年):

我が家の年間実績:

  • 売電額: 51,296円
  • 自家消費による電気代削減(推計): 年間20,000〜30,000円
  • 合計経済効果: 約7〜8万円/年

仮に実質負担100万円とすると、回収目安は12〜15年。FIT期間(10年)では完全には回収できない計算です。

FIT終了後(卒FIT)はどうなる?

FIT期間(10年)が終わると、買取単価は8円/kWh前後(2025年時点の卒FIT相場)に下がります。売電額もほぼ半減します。

つまり「太陽光を経済的に回収する」には、FIT期間中(10年)に売電だけでなく、いかに自家消費を増やすかが鍵になります。蓄電池を追加すれば自家消費率が上がりますが、蓄電池100〜200万円の元を取るのは現状さらに難しい計算です。

結論: 太陽光は「保険」として考える

経済合理性だけで言えば、4kW太陽光は「ギリギリ元が取れるかどうか」のライン。

ただし、

  • 災害時の電力確保(日中のみ)
  • 電気代高騰時のリスクヘッジ(2022〜2023年のように電気代が大幅上昇したケース)
  • 卒FIT後の自家消費活用

これらを加味すれば「保険」として価値があると感じています。設置するなら蓄電池より太陽光優先。蓄電池は2030年前後に技術革新で半額になる可能性もあるので、後付けでもよいと判断しました。

太陽光・断熱等級・全館空調なしなどの設計判断を打ち合わせでどう決めたかは アキュラホームの打ち合わせ全記録 でまとめています。

家づくり初期段階で「光熱費を抑える家にしたい」と思っている方には、住宅購入相談サービス「すまいのいろはPlus」もおすすめです。注文住宅を中心とした幅広い知識を持つアドバイザーに無料で相談できます。「断熱性能と光熱費のバランス」「太陽光は何kW載せるべきか」など、複数HMで判断に迷う論点を中立の立場で相談できる場として活用できます。

【家を考え始めたら】すまいのいろはPlus

断熱等級6で何が変わるのか

断熱等級6は2025年度時点で住宅性能表示の上から2番目(最高は等級7)。一般的な「省エネ基準(等級4)」よりかなり高い水準です。

数字で見える効果:

  • 夏の電気代が低めに収まる: 7・8・9月で月15,000〜16,000円台。40坪・在宅勤務で在宅時間長め、冷房ほぼ24時間稼働でこの金額は、断熱性能の貢献が大きいと感じます
  • 冬は思ったほど効果を感じにくい: 2月24,894円は「等級6にしては高い」と感じる人もいるかもしれません。要因は40坪+吹き抜け+在宅勤務+エコキュート給湯負荷の組み合わせ
  • 体感の快適性: これが数字以上に大きい効果。冬の朝、外気1℃でも室内16〜17℃をキープ(無暖房時)。エアコン起動から快適温度到達までが早い

「等級6なら無暖房で過ごせる」というSNS言説は、地域・延床・吹き抜け有無によって全く違うと実感しました。等級6は『快適性の底上げ』であって『光熱費激安化』ではない。これが1年住んでの結論です。


全館空調なしで困ったか(IT職視点)

打ち合わせ時に最も悩んだ選択肢が「全館空調をつけるかどうか」でした。結論として我が家は全館空調なし(各部屋にエアコン)を選びました。1年後の所感は「正解だった」。

全館空調を見送った3つの理由

  • 初期費用: 全館空調は本体100〜200万円+設置費用
  • メンテ費: フィルター交換・年次点検・10〜15年で本体交換
  • 過剰スペック懸念: 平日の日中は私+在宅日の配偶者だけ、土日は4人。全部屋を常時冷暖房する必要がない

局所空調最適化が機能した

ITインフラ的に言えば「負荷に応じてリソースを動的配分する」のが効率的です。家の空調も同じ発想で運用しています。

  • 平日昼: リビング(配偶者・子の送迎後の家事)+ 書斎(私の仕事部屋)のみ稼働
  • 平日夜: リビング+寝室(就寝1時間前から)のみ
  • 休日: リビング中心、子ども部屋は使用時だけ
  • 書斎は冬使わない: 3畳でPC・モニター・照明の発熱があるため、外気1℃でも室温18〜20℃をキープ

吹き抜け+リビング階段の設計のおかげで、夏はリビングエアコン1台で2階まで冷気が回ります(全館冷房代替)。冬は逆効果(暖気が上に逃げる)ですが、夏のメリットの方が大きいと判断しています。

在宅勤務環境のネットワーク・電力設計は 現役ネットワークエンジニアが後悔した注文住宅のネットワーク設計、3畳書斎の使い心地は 注文住宅の書斎を1年使った正直レビュー をどうぞ。

全館空調を選んだ方がよいケース

逆に、こういう人は全館空調も検討する価値があると思います。

  • 平屋(吹き抜けによる空気循環が使えない)
  • 5LDK以上の大邸宅(部屋数が多くて局所空調管理が大変)
  • 家族全員の生活時間帯が完全にバラバラ
  • 「廊下・脱衣所の温度差をゼロにしたい」が最優先

我が家は40坪・吹き抜けあり・4人家族で、上記には該当しませんでした。


1年住んでわかった想定外3つ

想定外① 4月の電気代が想像以上に安かった

入居2ヶ月目の2025年4月、電気代8,135円・売電7,360円、実質負担775円。「あれ、こんなに安いの?」というのが正直な感想。

要因は「中間期で冷暖房ほぼ不要」「日照良好で売電ピーク」「子供部屋を使わない時間が長い」が重なった結果でした。年間ベースで見ると例外的な月ですが、注文住宅って中間期は本当に光熱費が安くなることを実感しました。

想定外② 冬の暖房費が想定より高い

「断熱等級6だから冬も安いはず」と期待していました。実際は2月で24,894円。月平均より8,000円以上高い。

理由を分解すると、

  • エコキュートの加熱負荷増(これが意外と大きい)
  • リビング暖房22℃キープのコスト
  • 吹き抜けで暖気が逃げるロス
  • 在宅勤務でリビング在室時間が長い

「断熱等級6の効果」は冬よりも夏に表れやすいというのが我が家の感覚。冬の絶対値だけで判断すると「思ったほどじゃない」と感じる可能性があります。

想定外③ 売電は4月がピーク・夏は意外と少ない

「太陽光は夏ピーク」のイメージで設置しましたが、実際の年間ピークは4月でした。夏(7・8・9月)は5,000円台で、4月の7,360円より大幅に少ない。

理由:

  • 真夏は気温が高すぎてパネル発電効率が下がる(変換ロス増)
  • 夏は冷房で自家消費が多く、売電に回る分が減る
  • 4・5月は気温適温+日照長+冷房不要で「売電に全振り」状態

これは設置時点で太陽光業者にも説明されていなかったポイント。「夏の売電に過度な期待は禁物」というのは、これから設置を検討する人に伝えたい情報です。


これから家を建てる人への4つの提案

提案① 太陽光は「容量より自家消費設計」を考える

容量を増やしても、自家消費に回らない分はFIT終了後にほぼ無価値になります。蓄電池なしの我が家の場合、4kWでも売電51,296円。10kWに増やしても、自家消費率が下がるため経済効果は比例しません。

「自分の家の昼間電力消費パターン」を先に把握して、それに合う容量(我が家の場合4〜5kWで十分)を選ぶのが合理的です。

提案② 蓄電池は2026年時点でまだ元取れない計算が多い

蓄電池100〜200万円を、自家消費率向上で回収するには、現在の電気代水準では10年以上かかる試算が多いです。

2030年前後に技術革新で蓄電池が半額になる可能性も考えると、今は設置せず、配線・配管だけ確保しておいて将来追加するのが堅実だと思います。我が家もこのパターンです。

提案③ 断熱等級は6以上を強く推奨

等級6は「光熱費激安化」のためではなく、「快適性の底上げ」のために選ぶべきです。冬の起床時、外気1℃でも室内16℃をキープしているのは、家族の生活の質に直結する効果です。

光熱費の差は等級5→等級6で年間1〜2万円程度かもしれませんが、快適性の差は数字に表れません

提案④ オール電化は深夜電力プランとセットで

オール電化のメリットは「深夜電力プランで夜間料金が安くなる」点にあります。エコキュートのお湯沸かしを深夜に集中させると、年間で数万円変わります。

我が家も東京電力の深夜電力プランを契約。これがないとオール電化の経済効果は半減します。


まとめ

  • 40坪・断熱等級6・オール電化・太陽光4kW・蓄電池なし・全館空調なし・在宅ワーク世帯で、年間実質光熱費は150,081円(月平均約12,500円)
  • 太陽光は売電だけで元を取るのは難しい。自家消費 + 災害保険として捉える
  • 断熱等級6は「光熱費激安化」より「快適性の底上げ」効果が大きい
  • 全館空調なしでも、吹き抜け+局所空調最適化で十分快適
  • 冬の電気代は等級6でも侮れない(エコキュートと吹き抜けのロス)
  • 春(4月)が最も光熱費の安い月。夏より売電が多いことも

光熱費は家の総合スペック(断熱・設備・延床・家族構成・生活パターン)で大きく変わります。SNSの極端な体験談だけで判断せず、自分の家の条件で複数のハウスメーカーから具体的な光熱費試算を出してもらうのが堅実です。

最近は資料請求するだけで光熱費シミュレーション付きの間取りプランをくれるサービスも増えています。複数HMの提案を並べて比較するだけで判断材料が増えるので、家づくり初期段階で活用すると効率的です。

光熱費を含む「家を建てる前に決めておくと安心な5つのポイント」は 注文住宅を建てる前に確認しておきたい5つのポイント でまとめています。

日中ずっと在宅で冷暖房が長時間効くという在宅特有のコスト構造を踏まえた在宅ワーク前提の家づくりは 在宅ワークの注文住宅でやってよかった設計 にまとめています。

光熱費を抑えた家を建てたい方へ

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