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在宅ワークの注文住宅でやってよかった設計|夫婦2人在宅・WEB会議1日10件の実体験

在宅ワークの注文住宅でやってよかった設計

※本記事には広告(PR)を含みます。

目次

結論:在宅ワーク前提の家は「書斎・ネット・音・空調」を設計段階で決めておく

在宅勤務が当たり前になって、「次に住む家は在宅ワークしやすい間取りにしたい」と考える方は増えていると思います。

私は2023年から丸3年、ほぼ完全在宅で働いているITインフラエンジニアです。出社は月に1度あるかどうか。WEB会議は1日に5件、多い日は10件ほど入ります。しかも我が家は、私だけでなく妻も在宅勤務という共働き在宅世帯です。

そんな我が家が2025年2月に注文住宅へ入居して1年以上。先に結論をお伝えすると、在宅ワークを前提に家を建てるなら、次の4つは設計段階で詰めておくと後悔が少ないと感じています。

  • 書斎(広さ・配置・採光・将来の拡張性)
  • ネットワークと電源(LAN配線・Wi-Fi・コンセントの数と位置)
  • (家族の生活音・WEB会議の声漏れ)
  • 空調と光熱費(日中ずっと在宅で冷暖房が効く時間が長い)

この記事では、在宅3年・夫婦2人在宅というやや特殊な我が家の実体験から、よかった点と「こうすればよかった」点を正直にお伝えします。これから在宅前提で家づくりをする方の、現実的な判断材料になればうれしいです。

タクミ|2025年2月完成・入居1年以上|在宅ワーカー・子育て世帯|ITインフラエンジニア(CCIE)


在宅3年・夫婦2人在宅で分かった「家に本当に求めるもの」

私自身は、実は賃貸の頃から仕事専用の部屋を持っていました。在宅の作業環境には、もともと比較的恵まれていたほうだと思います。

苦労していたのは、むしろ妻のほうでした。賃貸時代の妻は、ダイニングテーブルにノートPCを広げて仕事をしていました。食事のたびにPCや書類を片付け、家族が動けば集中が途切れる。WEB会議が入ればなおさらです。専用の作業場所がないまま在宅勤務をこなすのは、正直かなりのストレスだったと話していました。

注文住宅にして一番変わったのは、その妻が、自分専用の作業場所を持てたことです。我が家は、私が2階の書斎、妻が1階ダイニング横の固定机、という形で、お互いに専用の作業スペースを持っています。これだけで、夫婦どちらも在宅でありながら、ストレスなく働けるようになりました。

在宅ワーク前提の家づくりは、「立派な書斎を1つ作る」ことがゴールではありません。誰が・どこで・どんな働き方をするのかを具体的にイメージして、それに合わせて間取り・配線・音・空調を設計することだと、住んでみて実感しています。

複数のハウスメーカーで間取りプランを相談すると、この「在宅前提の要望」への対応力に意外と差が出ます。最初の一歩として、複数社にまとめて要望を伝えて見比べてみるのもおすすめです。

在宅前提の細かい要望は、ハウスメーカーによって対応力に差が出ます。「どう伝えればいいか分からない」という方には、住宅購入相談サービス「すまいのいろはPlus」もおすすめです。注文住宅に詳しいアドバイザーに無料で相談でき、在宅ワーク前提の要望を整理したうえで複数社を比較する判断軸を、第三者目線でもらえます。

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① 書斎は「位置」で9割決まる

在宅ワーク用の書斎というと、つい広さやデスクの話になりがちですが、住んでみて一番効いたのは書斎の「位置」でした。

我が家は、書斎を2階の一番奥に配置しました。これが結果的に大正解でした。玄関やリビングから物理的に遠いので、来客があっても、子どもが友達を連れてきても、仕事への影響が小さくて済みます。子どもが成長して友達の出入りが増えても、一番奥なら気にならないだろう、という読みもありました。

もう一つやってよかったのが、書斎のすぐ近くに2階のトイレと洗面を配置したことです。会議の合間のわずかな時間にもさっと行けるので、地味ですが毎日効いています。仕事に集中していると、移動の手間ひとつが意外とストレスになるものです。

採光も意識しました。窓を多めに——といっても大きな窓ではなく、小さな固定窓を複数入れています。窓はコストカットの対象として削られやすい部分ですが、固定窓なら開閉機構がない分、費用負担はそこまで大きくならないはずです。おかげで日中は、雨の日でも照明をつけずに過ごせる時間が長く、在宅勤務の体感がかなり明るくなりました。

そして、IT職らしい設計としてデスク正面の壁に下地を仕込みました。今はまだ使っていませんが、将来モニターアームや壁面収納を自作したくなったときに、下地があれば自由に取り付けられます。家は完成すると壁の中をやり直せないので、「将来やりたくなりそうなこと」の余地を残しておく設計は、入れておいて損がないと考えています。

書斎で唯一の後悔:鍵をつければよかった

正直に言うと、書斎に関する後悔はほとんどありません。強いて挙げるなら、書斎にも鍵をつけておけばよかったという点です。

書斎にはPCやモニター、昇降デスク、ゲーム機など、子どもが興味を持って触りたくなるものがたくさんあります。我が家の子には「ここは入っちゃだめ」と伝えていますが、友達が遊びに来たときに、それを守ってくれるかは分かりません。鍵ひとつで安心感がかなり違ったはずなので、これから書斎を作る方は検討してみてください。

書斎の広さやデスク環境の詳細は、別記事の 注文住宅の書斎を1年使った正直レビュー にまとめています。


② ネットワークと電源は「図面段階」で決める

ここはIT職として一番こだわった——はずなのに、一番後悔も残った部分です。詳しくは 現役ネットワークエンジニアが後悔した注文住宅のネットワーク設計 に書きましたが、要点だけお伝えします。

我が家は配線のカテゴリを明確に指定しきれず、おそらくCat5e相当のLANケーブルが引かれている可能性が高いです(物理的に全数を確認したわけではありません)。今のところ実用上は困っていませんが、将来の高速化を考えると、Cat6A以上を指定しておけばよかったと感じています。LANケーブルは壁の中なので、後から引き直すのは簡単ではありません。

もう一つの後悔は、天井に無線アクセスポイント(AP)用のLAN口を仕込まなかったことです。家庭用のWi-Fiルーターを置くだけでも生活はできますが、家全体を安定してカバーするなら、天井設置のAPが理想です。配線さえ用意しておけば後から足せたのに、と少し悔やんでいます。

在宅ワーク目線で、もう少し実用的な話もしておきます。

  • コンセントは「多すぎるかな」と思うくらいで足りる:PC本体、モニター複数枚、昇降デスク、照明、スマホ充電、周辺機器……デスク周りだけでも口はあっという間に埋まります。
  • デスク位置を先に決めてからコンセントを配置する:壁のどこにデスクを置くかが決まっていないと、コンセントが家具の裏に隠れて使えない、という事故が起きます。

家づくりの図面段階で、ネットワークと電源まで具体的に相談できる相手は、実はそう多くありません。気になる方は、配線の希望を早めに、はっきり伝えることをおすすめします。


③ 音問題:吹き抜けと会議の、リアルな折り合い

在宅ワーカーにとって、意外と語られないのに切実なのがです。1日5〜10件のWEB会議をこなす私にとって、ここは死活問題でした。

我が家には、ずっと夢だった吹き抜けがあります。開放感は最高で、入れて本当によかったと思っています。ただ、在宅勤務との関係でいうと、吹き抜けには正直なトレードオフがあります。

書斎のドアを開けていると、吹き抜けを伝って1階の子どもの声やテレビの音が書斎まで届きます。 打ち合わせがないときは気になりませんが、会議があるときは基本的にドアを閉めています。さらに夕方、1階でロボット掃除機(ルンバ)が動き出すと、その駆動音もよく聞こえてくるので、そういうときもドアを閉めます。

ここで大事なのは、私がこのトレードオフを納得した上で吹き抜けを選んだということです。「子どもの声が仕事の邪魔になるかもしれない」とは考えました。でも、子どもの声で困るのは小さいうちの数年だけ。一方で吹き抜けは一生もの。だから我が家は、迷った末に吹き抜けを優先しました。今のところ、この判断に後悔はありません。

会議の声漏れについても触れておきます。ドアを閉めていれば、私の会議の声は家族にはほぼ聞こえないそうです。問題は、エアコンをつけるまでもない過ごしやすい時期。ついドアを開けて会議をしてしまい、そうすると1階で在宅勤務している妻に、私の声がしっかり届いてしまうようです。お互い在宅だからこそ起きる、ちょっとした課題です。

在宅前提で間取りを考えるなら、次の3点を意識しておくと、住み始めてからの「こんなはずじゃなかった」が減ると思います。

  • 書斎は、生活音の発生源(リビング・キッチン・子ども部屋)からなるべく離す
  • 吹き抜けやリビング階段は開放感と引き換えに音が回ることを理解した上で選ぶ
  • 会議が多い人は、書斎のドアを「閉める前提」で考える(だからこそ後述の空調が効いてくる)

④ 空調と光熱費:日中ずっと在宅は、コストが乗る

在宅ワークの家づくりで見落とされがちなのが、光熱費です。

私の勤務時間は、子どもを保育園に送ったあとの朝9時半ごろから、夜20時ごろまで(日によっては21時から再開することもあります)。つまり、日中ずっと家にいて、冷暖房を使い続ける生活です。会社に通っていれば日中は無人で空調を切れますが、在宅だとそうはいきません。ここは在宅特有のコスト構造です。

我が家はオール電化+太陽光4kW+断熱等級6相当の家ですが、それでも在宅で日中フル稼働することを前提に、書斎単位で空調を最適化する考え方をしています。家全体を均一に冷暖房するのではなく、「自分が長くいる場所を、必要なときにしっかり効かせる」。ITの世界でいう、リソースを必要な場所に集中させる発想と同じです。

具体的な光熱費の数字(年間の電気代・売電・実質負担)は 【1年実績】オール電化×太陽光4kWの注文住宅・実質光熱費は年間15万円 に詳しくまとめていますが、結論として、断熱性能をしっかり確保しておくと、日中フル在宅でも光熱費は思ったほど跳ね上がりません。在宅前提なら、断熱はケチらないほうが長い目で得だと感じています。


⑤ 夫婦2人在宅なら「2つ目の作業場所」を最初から

我が家が在宅ワークでもっとも満足しているのが、妻の作業環境です。

妻も在宅勤務なので、ダイニングの横に、造り付けの固定デスクを設けました。これは妻自身が、自分の在宅勤務を想定して、幅・奥行き・高さまでこだわって設計したものです。

具体的なサイズは、幅110cm × 奥行50cm × 高さ72cm。21インチほどのモバイルモニターを置いても余裕があるくらいのスペースを確保しています。ポイントは高さ72cmで、これは一般的なダイニングテーブルとほぼ同じ高さです。つまり、仕事専用の椅子を置かず、ダイニングの椅子をそのまま使って働けるように、あえてこの高さにしています。専用チェアを置かない分、リビング・ダイニングの空間を圧迫しません。

さらに、デスクの正面上部に、同じ幅110cmの固定棚を造作しました。これによって、妻の仕事に必要な書類や道具が、この一角だけですべて完結するようになっています。立派な個室の書斎ではありませんが、機能としては必要十分です。リビング・ダイニングにいながら家事や子どもの様子に目を配りつつ働けるので、妻にはこの形が合っているようです。

私は2階の書斎にこもる、妻は1階で家族の気配を感じながら働く。働き方の違いに合わせて場所と形を分けたのが、夫婦どちらもストレスなく在宅できている理由だと思います。

この固定デスクで地味に効いているのが、机の横の壁に仕込んだマグネット下地です。仕事関係の書類や、子ども関連のプリントを、すぐ目に入る場所に貼っておけます。ダイニング横というポジションと相性がよく、作ってよかった工夫の一つです。

夫婦のどちらか一方でも在宅勤務をする可能性があるなら、「もう1つの作業スペース」を最初の間取りに入れておくことを強くおすすめします。後から場所を作るのは難しいですが、最初なら、ダイニング横のちょっとしたカウンターひとつで実現できます。

ついでに収納の話も。我が家は収納をかなり多めに作りました。将来キャンプを始めたかったので、キャンプ道具一式が入るくらいの容量を確保しています。収納は「今の荷物」だけで考えると必ず足りなくなります。自分の趣味を、今と将来の両方でイメージして、何を・どこ(1階か2階か)にしまいたいかを具体化すると、間取りの精度が上がると思います。


在宅ワーク前提のHM選び・打ち合わせチェックリスト

最後に、これから在宅前提で家を建てる方に向けて、打ち合わせで確認しておきたいポイントをまとめます。持ち帰って、そのまま使ってもらえれば幸いです。

書斎・作業スペース

  • 書斎の位置は生活音源から離れているか(理想は階を分ける・奥に配置)
  • 夫婦とも在宅の可能性があるなら、2つ目の作業スペースを確保したか
  • 書斎の近くにトイレ・洗面があると便利
  • 採光(小さな固定窓でも効果大)
  • 将来のために壁の下地を仕込んだか
  • 機器が多い書斎は鍵の検討を

ネットワーク・電源

  • LANケーブルはCat6A以上を指定したか
  • 天井AP用のLAN口を仕込んだか
  • デスク位置を決めてからコンセントを多めに配置したか

  • 吹き抜け・リビング階段の「音が回る」性質を理解した上で選んだか
  • 会議が多いなら、ドアを閉める前提の空調・換気になっているか

空調・光熱費

  • 日中フル在宅でも光熱費が跳ねないよう、断熱性能を確保したか
  • 長くいる場所を効率的に空調できる間取りか

これだけの要望を1社だけで詰めるのは大変です。複数のハウスメーカーに同じ要望を伝えて、対応力を見比べるのが、結局いちばんの近道だと感じています。


まとめ:在宅ワークの家は「働き方を先に描く」ことから

在宅ワーク前提の家づくりについて、我が家の実体験をまとめます。

  • 在宅3年・夫婦2人在宅で分かったのは、「立派な書斎1つ」より「誰がどこでどう働くか」を設計することの大切さ
  • 書斎は位置で決まる。生活音源から離し、奥に配置すると在宅が快適
  • ネットワークはCat6A以上・天井AP用LAN口を図面段階で。後から壁の中はやり直せない
  • 吹き抜けと会議音はトレードオフ。納得して選べば後悔しない。会議が多いならドアを閉める前提で
  • 日中フル在宅は光熱費が乗る。断熱はケチらない
  • 夫婦在宅なら2つ目の作業スペースを最初の間取りに

在宅ワークの家に唯一の正解はありません。働き方も、家族構成も、人それぞれだからです。だからこそ、自分たちの働き方を先に具体的に描き、それを複数のハウスメーカーにぶつけて見比べることを、強くおすすめします。我が家も、要望を伝えて各社の反応を見比べたからこそ、納得して選ぶことができました。

我が家がアキュラホームで建てた住み心地の全体像は アキュラホーム「超空間の家Neo」で建てた正直レビュー に、これから建てる方が事前に確認しておきたいことは 注文住宅を建てる前に確認しておきたい5つのポイント にまとめています。

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在宅前提の要望を、複数社にまとめて伝える第一歩に

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